白癬菌(水虫・いんきんたむし)
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白癬菌による感染症は、足に感染する水虫が最も一般的な感染症ですが、その他いんきんたむしや体部白癬、爪に及ぶ爪白癬など、部位によって症状や治療の考え方が変わります。
軽度であれば外用の抗真菌薬を使用するのが基本ですが、範囲が広く、再発を繰り返したり外用薬が届きにくいなどの場合は内服薬の服用がおすすめです。
症状に合った治療薬を選び、途中で止めずに期間継続することが再発予防のポイントです。
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白癬菌治療薬
白癬菌とは
白癬菌とはカビの一種で、水虫・いんきんたむしなどの真菌によって引き起こされる病気の発症原因となる菌です。
水虫・いんきんたむしは足や性器周辺にできることから、それぞれ足白癬、股部白癬とも呼ばれます。
特にいんきんたむしは性行為によって人から人へ感染するケースも見られるため、性感染症と間違われることも多い感染症のひとつです。
足の指や足の裏、性器の周辺に強烈なかゆみを伴うブツブツができる、足の裏の皮が広範囲にわたってやたらと剥ける、このような症状が見られる場合、白癬菌に感染している可能性があります。
白癬菌(水虫・いんきんたむし)感染の原因・感染経路
白癬菌は、感染している人との直接的・間接的接触によって感染します。
特に白癬菌は高温多湿の環境を好むため、日本では湿度が高まる夏場の気候下において感染者が急増します。
また、夏場に感染者が増える理由のひとつとして、免疫力が落ちる人が多いということも考えられます。
白癬菌感染症は、白癬菌が付着したからといって必ず発症するわけではなく、体の抵抗力・免疫力が低下したときに一気に患部で増殖する性質があります。
そのため、感染拡大しやすい夏場のケアはもちろん、1年を通じて普段から体調を整えて免疫力が低下しないよう心がけるのも、発症させないための大切なポイントです。
水虫・いんきんたむしの種類
足にできる水虫(足白癬)には、大きく分けて2種類のものがあります。
- びらん型
- 角化型
びらん型は、主に足の指の間で白癬菌が増殖するケースです。
赤みを帯びた皮膚が剥がれ、やがてただれたような状態(びらん状態)になります。
ここから別の細菌が入り込んでさらなる感染症を引き起こす可能性もあるので、注意が必要です。
一方角化型は、かかとを中心に、足の裏の角質が増えてカサカサになってひび割れるタイプの水虫です。
かゆみは見られないものの時間を追うにつれて角質部分が増え、治療に時間がかかります。
白癬菌(水虫・いんきんたむし)感染症の合併症
白癬菌を原因とする感染症のうち、特に合併症に注意したいのは水虫です。
足の指に現れた症状が、爪の中に入り込んだ白癬菌によって爪白癬に発展するケースが少なくないからです。
水虫の治療は塗り薬を使って行うのが一般的ですが、爪白癬を合併している場合は爪の中に塗り薬が届かないので内服薬を使用することになります。
また、びらん型の水虫の場合、びらん状態の患部から侵入した細菌によって蜂窩織炎などを発症するケースが見られます。
蜂窩織炎は患部からジュクジュクが広がる化膿性の炎症で、頭痛や関節痛を引き起こすこともある病気です。
糖尿病患者の方は注意が必要
血糖値が高まり、全身の機能が著しく低下してしまう糖尿病ですが、糖尿病は水虫・いんきんたむしとの相性が悪いとされています。
特に相性がよくないのは水虫です。
びらん型の水虫を発症した際、細菌感染が起こる可能性が高く、より重篤な症状に陥る可能性があります。
特に、患部で潰瘍が生じたり細胞組織の深刻な壊疽が見られたりする糖尿病足病変に発展することがあります。
糖尿病足病変は、特に壊疽が起こった場合には注意が必要です。
壊疽とは細胞が次々に死滅していく現象であり、放っておけば広範囲に広がってしまいます。
程度にもよりますが、糖尿病足病変が深刻な場合、足を切断しなければならない最悪のケースも起こり得るため、早期の治療が重要です。
水虫・いんきんたむしの症状
水虫・いんきんたむしの原因や症状については、男女間で大きく変わるものではありません。
ただし、股部に症状が現れるいんきんたむしの場合については身体の構造上、陰部が風通しの悪い状態になりがちな男性のほうがかかりやすいと言われています。
水虫の場合も、特に社会人の男性は靴を履いて1日中過ごすことが多いので女性よりも多いとされてきましたが、2000年代以降は女性の社会進出が進んだこともあって女性も靴を履いて1日中過ごすケースが増え、感染者が増加傾向にあると言われています。
男性の場合の症状
かつては男性特有の感染症とされてきた水虫・いんきんたむしですが、現在では男女ともに似た症状で悩まされる人がいることが分かっています。
男性特有と呼べるほどの大きな症状はありませんが、男性に主に現れやすい症状としては、強いかゆみや1cm以下の発疹(丘疹)、水ぶくれなどが挙げられます。
特に太ももの内側など皮膚が薄い部分に症状が現れやすいことが特徴です。
また、男性の場合は陰嚢に症状が現れることもあります。
履陰嚢周辺である太ももの内側やお尻などは皮膚に湿気が蓄積しやすく、発症しやすい環境になっているため症状が現れやすい傾向にあります。
男性特有の合併症などはありませんが、特に水虫の場合は爪白癬をはじめとする白癬性の感染症、種々雑多な細菌による蜂窩織炎などの感染症に発展するケースがあるので注意が必要です。
女性の場合の症状
パンティストッキングやパンプスなどを身につけて1日を過ごす女性が増え、レディースジーンズなどが流行する中で、男性と同じような原因で水虫・いんきんたむしを発症する女性が増加傾向にあります。
特に女性の場合、大陰唇周辺に強いかゆみや丘疹が現れることがあります。
水虫・いんきんたむしの基本的な症状や合併症、派生する病気などに女性特有のものはありませんが、男性と同じく、たとえば水虫の場合は足の指と同時に爪にも症状が現れることがあります。
また、患部にさまざまな細菌が侵入することで起こる感染症には注意が必要です。
水虫・いんきんたむしになったときの注意点
水虫・いんきんたむしになったときに気をつけるべきポイントは、以下の通りです。
- 性行為を避ける
- 公衆浴場やサウナに行くことは避ける
- タオルや足ふきマットは専用のものを用意する
股部に症状が現れるいんきんたむしは皮膚接触によって人から人へ感染するため、性行為は避ける必要があります。
また足ふきマットなどから水虫に感染させてしまう恐れがあるため、公衆浴場・温泉・サウナなどの利用は完治するまで控えましょう。
家庭内において家族に感染させる恐れがあるため、自分専用のタオル・足ふきマットを用意して使用する必要があります。
水虫・いんきんたむしの治療方法
水虫・いんきんたむしの治療方法は以下の3つが選択肢となります。
医療機関では、薬の処方や外科的療法での治療が主な治療方法です。
ドラックストアで購入できる市販薬、個人輸入を活用した治療薬の購入によって治療することもできます。
医療機関の受診
皮膚科クリニックでの水虫・いんきんたむしの治療は、外用薬・内服薬のどちらかが処方されるのが一般的です。
病院で処方される水虫・いんきんたむしの治療薬は、原因となる白癬菌を死滅させる抗真菌薬が基本となります。
また、足指の爪に症状が現れる爪白癬まで症状が進んだ場合、クリームタイプの外用薬で治すのは難しいという判断で内服薬が処方されることがあります。
さらに外用薬・内服薬の治療が難しい場合には、外科治療が行われることもあります。
外科治療では、白癬に冒された爪にレーザーを照射するレーザー治療があり、レーザーによって白癬菌を死滅させて治療します。
市販薬を購入する
水虫・いんきんたむしの治療薬としては、ドラッグストアで購入できる市販薬もあります。
主に抗真菌薬成分を配合し、クリームやスプレーなど様々なタイプの市販薬が販売されていますが、成分や濃度については医薬品ほどの効果が感じられない場合があります。
特に、症状が進行している場合には市販薬では力不足となる場合があるため、医療用医薬品の治療薬を使用することを検討しましょう。
通販で治療薬を購入する
病院で処方される水虫・いんきんたむしの治療薬は、原因となる白癬菌を死滅させる強力な抗真菌薬です。
市販化されていないものが多くあり、これらは個人輸入代行サイトを利用した通販で購入することができます。
ネットのくすり屋さんでは市販化されていない外用抗真菌薬や内服薬を購入することができます。
白癬菌(水虫・いんきんたむし)治療薬の効果
白癬菌(水虫・いんきんたむし)の治療薬は、製品によって様々な有効成分が配合されています。
それぞれの効果を確認し、自分に合った白癬菌治療薬を見つけてください。
- クロトリマゾール
- ケトコナゾール
- テルビナフィン
- イトラコナゾール
- グリセオフルビン
- サリチル酸
通販で購入できる白癬菌(水虫・いんきんたむし)の治療薬
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白癬菌(水虫・いんきんたむし)治療薬の併用禁忌薬・注意薬
医薬品を服用する際には、併用禁忌薬と併用注意薬というものが存在します。
併用禁忌薬は白癬菌治療薬と一緒に服用することで体に重大な影響を与えてしまう可能性のある医薬品です。
水虫・いんきんたむし治療薬を服用・使用する際には、自分が現在服用中の薬をしっかりと確認する必要があります。
併用注意薬は白癬菌治療薬と一緒に服用することで体に様々な影響が及ぶ可能性があり注意が必要な医薬品です。
薬の効果を弱めてしまったり、逆に強めてしまう場合があるので、注意してください。
併用禁忌薬
白癬菌(水虫・いんきんたむし)治療薬では、イトラコナゾールを有効成分とする製品にはいくつかの併用禁忌薬が定められています。
主なものは以下の通りです。
- ピモジド、キニジン、ベプリジル:統合失調症の治療薬に含まれるピモジド、抗不整脈薬に含まれるキニジン、狭心症治療薬の有効成分であるベプリジルは、イトラコナゾールと併用することで代謝(分解)が阻害されて血中濃度が高まり、心筋細胞に異常をきたす危険性があるとされています。
- ダビガトラン:血液凝固による虚血性脳卒中、全身性塞栓症を予防する抗凝固薬のダビガトランは、イトラコナゾールと併用することで効果が強くなりすぎる可能性があり、血液凝固が妨げられて出血の危険性が高まる恐れがあります。
- バルデナフィル、シルデナフィル、タダラフィル:ED治療薬レビトラの有効成分であるバルデナフィル、シルデナフィル、タダラフィルとイトラコナゾールを併用することで、バルデナフィルの代謝が阻害されて効果が強くなりすぎることで、頭痛などの副作用が強く現れる可能性があります。
併用注意薬
- アトルバスタチン:高コレステロール血症による動脈硬化を予防する効果があるアトルバスタチンは、併用することで、アトルバスタチンの硬化が半減する可能性があります。
- コルヒチン:痛風の発作を緩和させるコルヒチンは、イトラコナゾールと併用することで効果が強くなりすぎる可能性があります。
- シメチジン:胃潰瘍や十二指腸潰瘍の際に処方されるシメチジンは、併用によって血中濃度が高まり、副作用の可能性が高まります。
- 経口避妊薬(ピル):併用によって月経異常が現れる可能性があるとされています。
白癬菌(水虫・いんきんたむし)治療薬を服用してはいけない方
- 白癬菌治療薬の成分に対して過敏症の既往歴のある方
- 肝障害の方
- 妊婦、授乳中または妊娠の可能性がある方
- 小児
白癬菌(水虫・いんきんたむし)治療薬の偽物に注意
水虫・いんきんたむしは現在、世界中で多くの人を悩ませている皮膚感染症です。
日本でも例外ではなく、特に近年は女性の間で水虫人口が増加傾向にあります。
3人に1人が実際に水虫で悩んでいたり、水虫になる可能性があったりするというデータもあります。
そんな中、治療薬の需要は非常に高いものであると言えます。
しかし、その需要の高さから、水虫・いんきんたむし治療薬の正規品と偽った偽物を販売するような業者も多数存在しています。
信用できない通販サイトを利用すると、水虫・いんきんたむしの治療効果はなく、それどころか体調不良やさまざまな感染症を引き起こす可能性がある危険な品物が送られてくる可能性があります。
そのため、通販で水虫・いんきんたむしの治療薬を購入する際には、信頼性の高い通販サイトを利用するなど、確実に正規品が手に入ると考えられるサイトを利用することが大切です。
白癬菌(水虫・いんきんたむし)治療薬のよくある質問
- 白癬菌感染症とは何ですか?
- 白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚の感染症の総称です。
足なら水虫、股部ならいんきんたむし、体ならぜにたむしなど、発症部位によって呼び方が変わります。
- 白癬菌は性行為以外でも人にうつりますか?家族に感染しますか?
- はい、うつる可能性があります。
公共施設での感染者との間接接触や、家庭内ではタオル・バスマット・スリッパなどの共有でリスクが高まります。
たとえ家族であっても、感染者と非感染者の共用は避けた方が安全です。
- 市販薬で治りますか?通販の治療薬は何が違いますか?
- 市販薬と通販購入の治療薬では、配合されている有効成分や濃度が異なります。
軽度で感染の範囲が限られている場合は、市販の抗真菌薬で改善することもあります。
しかし、発症部位の範囲が広く、再発を繰り返したり爪に及んだ場合などは、通販による医療用医薬品の使用をおすすめします。
- どれくらいで治りますか?
- 治療期間は症状・部位・重症度で変わります。
最低1〜2ヶ月の継続治療が目安とされていますが、症状が消えた後でも一定期間の継続が重要です。 完全に治る前に治療を中断してしまうと、抑えられていた症状が再発することがあります。
参考サイト
・日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン 2019
・皮膚真菌感染症の概要 - 17. 皮膚の病気 - MSDマニュアル家庭版

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