レボノルゲストレルの効果・副作用・禁忌
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レボノルゲストレルの目次
レボノルゲストレルとは?
レボノルゲストレルとは、避妊に失敗したなどの緊急の際に、服用することで避妊効果を発揮するアフターピルです。
黄体ホルモンを含む内服薬であり、服用すると排卵が抑えられ、高い避妊効果が発揮されます。
また、他のホルモン剤と組み合わせて使用されることもあります。
レボノルゲストレルの効果と避妊率
レボノルゲストレルとは、合成プロゲステロンにあたる黄体ホルモン剤です。
人工的に作られた女性ホルモンであり、主に避妊目的で使用されています。
避妊に失敗、あるいは避妊をせずに性行為を行った場合、妊娠を回避するために服用するのが一般的です。
性行為の後から72時間以内に服用することで、高い避妊効果が期待できます。
従来の避妊方法であるヤッペ法よりも効果が高く、現在では主流となっている緊急避妊方法です。
作用機序
レボノルゲストレルが緊急避妊を行う際のメカニズムには、3つの作用が関与しています。
- 排卵の抑制、または遅延
- 子宮頸管粘液の変化
- 子宮内膜の増殖を抑制
レボノルゲストレルは、避妊効果を発揮するためにまずは脳の視床下部に作用します。
視床下部ではゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)というホルモンが分泌され、GnRHは排卵を促す黄体形成ホルモン(LH)や子宮内膜の増殖に関わる卵胞刺激ホルモン(FSH)の生成を促します。
つまり女性が妊娠ができる状態を作り出すためには、GnRHが深く関係しています。
そこでレボノルゲストレルはGnRHの分泌を抑制して排卵を遅らせる、また受精が行われたとしても子宮内膜を薄くし、受精卵の着床を妨げます。
さらに子宮頸管の粘液の性質を変化させ、精子の子宮内への侵入を防ぐなど複数の作用で妊娠を防ぎます。
参考リンク
・医療用医薬品 : レボノルゲストレル-P18
レボノルゲストレルの臨床試験結果
レボノルゲストレルが含まれた経口避妊薬を使って、臨床試験を行った結果があります。
924名を対象に約420日服用し続けてもらい、他の避妊方法は行わずに性行為を行ってもらいました。
この臨床試験の結果として、924名中、920名が妊娠せずに避妊が成功したことから避妊成功率は99%と言った結果が発表されています。
また、妊娠した残りの4名に関しては期間内でレボノルゲストレルを服用し忘れてしまったと言う報告があります。
参考リンク
・医療用医薬品 : トリキュラー-P17
緊急避妊薬としての臨床試験結果
緊急避妊薬としてレボノルゲストレルを服用した場合の臨床試験も行われています。
避妊に失敗してしまった、妊娠の可能性がある。などと言った場合、性行為後、120時間以内であればレボノルゲストレルを服用することで妊娠を阻止できることが臨床試験で立証されています。
また、性行為後にレボノルゲストレルを服用して妊娠を阻止する確率は、性行為後から服用するまでの時間が大きく関係することも判明しています。
最も高い効果を得られる時間帯として、性行為後から72時間以内であれば81%、120時間以内で妊娠阻止率63%の結果となりました。
以上のことから、緊急避妊薬としてレボノルゲストレルを服用する場合には性行為後72時間以内に服用することが望ましいとされています。
この結果は63名を対象として行われ、62名が緊急避妊に成功しています。
参考リンク
・医療用医薬品 : レボノルゲストレル-臨床成績
レボノルゲストレルの服用方法
レボノルゲストレルを緊急避妊として用いる場合には、避妊の失敗後72時間以内に服用することで高い避妊効果を発揮します。
臨床試験では120時間以内でも避妊効果が認められていますが、レボノルゲストレルの効果を最大限発揮するために、避妊失敗後72時間以内に服用するようにしてください。
また、可能な限り服用は早い方が良いため、避妊に失敗した場合には早めの服用を心がけてください。
服用後、2時間以内に嘔吐してしまった場合には、有効成分の吸収が間に合っていない恐れがあります。
このような場合には再度、追加で1錠服用するようにしてください。
レボノルゲストレルを服用後の食事
レボノルゲストレルは、服用前後の食事に関して特に制限はありません。
食前・食後を問わず、いつでも服用することが可能です。
ただし、服用後に吐き気が生じた場合は、症状が治まるまで食事を控えてください。
アルコールの関係
医薬品とアルコールは飲み合わせが良くないとされていますが、レボノルゲストレルに関してはアルコールに左右されることがありません。
レボノルゲストレルを服用する前、後に関わらずアルコールが入っている場合でも、避妊に失敗した場合にはレボノルゲストレルを服用してください。
ただしアルコールの成分により、嘔吐する可能性が高いため、注意してください。
レボノルゲストレルの副作用
レボノルゲストレルは、従来の避妊法であるヤッペ法と比べると副作用が少ない緊急避妊方法です。
主な副作用の頻度について、WHOはヤッペ法とレボノルゲストレルの比較を行っています。
| 悪心発現頻度 | 下腹部痛 | 頭痛 | 嘔吐 | |
|---|---|---|---|---|
| ヤッペ法 | 51% | 21% | 20% | 19% |
| レボノルゲストレル | 23% | 18% | 17% | 6% |
ヤッペ法との比較で明らかなように、レボノルゲストレルは副作用が軽減されていることが特徴です。
参考リンク
・日本産科婦人科学会|緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成28年度改訂版)-P14
起こりやすい副作用
レボノルゲストレルの副作用として、以下のような症状が報告されています。
| 5%以上 | 消退出血 不正子宮出血 頭痛、傾眠 悪心、倦怠感 |
|---|---|
| 0.1~5%未満 | 浮動性めまい 体位性めまい 不安、月経過多 下腹部痛、下痢など |
| 頻度不明 | 月経遅延 嘔吐、乳房圧痛 |
いずれも一時的な症状とされていますが、症状が重い場合や長引く場合には医師に相談してください。
また、服用後2時間以内に嘔吐が見られた場合、成分が吸収されておらず効果が不十分となる可能性があるため、追加で一回分を服用してください。
参考リンク
・医療用医薬品 : レボノルゲストレル-P11
ノルレボの副作用はいつから?
レボノルゲストレルを配合した先発薬であるノルレボにおいては、服用してから数時間以内に副作用の症状が現れることが明らかにされています。
重篤な副作用が起きたという報告例は少なく、また副作用の発生頻度も低いものの、24時間以内に発現することがほとんどです。
服用後は車の運転や激しい運動などはできるだけ控えて、安静に過ごすようにしてください。
妊娠初期の出血と生理の区別
アフターピルの副作用として、生理日でもないのに出血が見られる消退出血が起こることがあります。
妊娠の初期に見られる着床出血と見た目が似ており、確実に見分ける方法はありません。
一般的には、それぞれの出血が起こるタイミングには違いがあります。
- 着床出血:排卵日の1週間後、生理予定日の1週間~数日前
- 消退出血:アフターピル服用から数日~3週間以内
また、着床出血における出血はごく少量であり、期間は3日程度と短めです。
一方の消退出血では出血量がやや多く、軽い腹痛を伴いながら1週間ほど続くなど、通常の生理と似ているという特徴があります。
レボノルゲストレルを服用してはいけない人
レボノルゲストレルを服用するにあたって以下に該当する方は服用をしてはいけません。
- レボノルゲストレルに対しての過敏症を発症した経験がある方
- 妊婦
- 重度の肝障害を患っている方
過去にレボノルゲストレルが含まれた薬剤を服用して過敏症を引き起こした経験のある方は服用してはいけません。
重度の肝障害を抱えている方は、レボノルゲストレルの成分によって症状を増悪させる可能性があります。
これは、レボノルゲストレルが肝臓で代謝を受けるため、肝障害により機能低下している場合、肝臓に負担がかかってしまうためです。
また、既に妊娠している妊婦がレボノルゲストレルを服用しても避妊効果はありません。
治療上、利益性がないことから禁忌に指定されています。
レボノルゲストレルの併用注意薬
医薬品を服用する際には、併用禁忌薬と併用注意薬というものが存在します。
併用禁忌薬はレボノルゲストレルと一緒に服用することで体に重大な影響を与えてしまう可能性のある医薬品です。
レボノルゲストレルを服用する際には、自分が現在服用中の薬をしっかりと確認する必要があります。
併用注意薬はレボノルゲストレルと一緒に服用することで体に様々な影響が及ぶ可能性があり注意が必要な医薬品です。
薬の効果を弱めてしまったり、逆に強めてしまう場合があるので、注意してください。
併用禁忌
レボノルゲストレルと同時に服用してはいけない医薬品は存在しませんが、以下で注意すべき医薬品を記載しています。
併用注意
・抗けいれん薬、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬
アフターピルとの併用によって肝の薬物代謝酵素を誘導し,アフターピルの代謝を促す恐れがあるため注意が必要です。
・セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)
こちらもまた肝臓の薬物代謝酵素を誘導し、アフターピルの代謝を促す恐れがあるため注意が必要です。
セント・ジョーンズ・ワートを含む健康食品やサプリメントを摂取しているという方は、レボノルゲストレルを服用する際には控えてください。
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参考サイト
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